院長メッセージ
院長メッセージ
診断、早期がんの治療、転移・再発している進行がんの治療、そして、最期の看取りの医療…がんの診療は多岐にわたります。これまで私ががんの診療に携わってきた中で、薬物治療・手術・放射線治療を組み合わせた現代西洋医学のがん治療はある程度は有効ですが、それだけでは患者さんは元気になれないと感じることが数多くありました。これだけに偏ると、手術の合併症や薬剤の副作用で、逆に患者さんを苦しめてしまうこともあります。
がん細胞の塊を体から除去することばかりを考えていては、患者さんは元気になれません。
がんの臨床に携わる中で、「現代西洋医学だけでは何かが足りない」、と感じるようになりました。
現代西洋医学では、何らかの原因で細胞分裂に関する遺伝子に異常が生じて、周囲と協調せず自分だけが異常に増殖する細胞(がん細胞)の集団が生じると説明されます。(この場合の「遺伝子」は、細胞内の核にある遺伝子のことで、親から子へと伝わる遺伝子とは少し意味が異なります。)
遺伝子異常が生じる原因として、化学物質(発がん物質)、物理的な因子(放射線や紫外線)、家系の遺伝的素因、などが挙げられ、今では細胞分裂に関わる分子や遺伝子が次々と解明され、それに基づいた治療薬の開発が盛んです。そして今やこれはがんの分野だけでなく、糖尿病、高血圧、精神科疾患など、いろいろな病気の分野についても当てはまります。人の感情でさえも、脳内の神経伝達物質で説明しようとしています。
現代西洋医学の焦点は、分子や遺伝子といったミクロの世界へと向けられています。
でも人は、物とは違います。たとえ人もつきつめれば原子や電子で構成され、分子レベルの神経伝達物質や遺伝子で調節されているかもしれなくても、単なる物質と違って人には生命があります。何かを感じて、考えて、動くエネルギーがあり、人それぞれに違った個性があります。さらには、
その人自身のあり方だけでなく他の人との関わりや、おかれた環境や時代背景など…人の生命はいろいろなものに影響されて、さまざまな糸で織りなされる綾錦のようなものです。それなのに、ミクロなものばかりに目をむけて、人の病が本当に治せましょうか?
ある病気の原因とされる遺伝子変異がある人たちを集めてみても、なぜ実際に発症する人としない人がいるのか?
どの薬を使っても病気が治らなかった人が、環境を変えただけで治ることがあるのはなぜか?
ミクロな視点では、こういった問いに答えが出せないのです。
特にがんについて言えば、がんは単なる肉体の病気ではなく、その人のさまざまな問題が複雑に絡み合って、塊になって肉体に現れたものではないだろうかと感じます。
そうであるならば、肉体だけを見ていては不十分で、食事や運動といった日々の生活習慣、人間関係、心のあり方、さらには「どう生きるのか」という魂の在り方、そういったいろいろな面に向き合い、整えていく必要があるのではないかと思います。
現代西洋医学ではがんの徹底的な除去および再発予防に躍起になっています。でも、そればかりを追い求めて視野を狭めてしまうと、過剰な治療の副作用で患者さんを弱らせていくことがあり、それが果たして正しいのだろうかと疑問に感じざるをえません。
和漢(日本の漢方医学)、中医学(漢方薬、鍼灸、気功)、アーユルヴェーダのような東洋の医学
ホメオパシー、バッチフラワーレメディー、アロマセラピーのような西洋の医学
特殊な能力者による霊的治療、がんに効くという海藻やキノコのサプリ…
世界にはさまざまな医学・医療・健康法があります。
病院で行われる現代西洋医学に対して、これらは「代替医療」に分類されます。
こういった代替医療についても模索して勉強し、いくつかは自分の体でも試してみました。効果の実感があって良かったもの、良くもなく悪くもなく何にも変わらなかったもの、逆に体調が悪くなってしまったもの…いろいろありました。
代替医療の中には、人を肉体という物質的な側面だけでなく、心の影響や生命エネルギー(「気」や「プラーナ」と呼ばれるもの)も考えていき、現代西洋医学と違った視点で人の病をとらえていくものもあります。
はっきりとした病気の形で現れる前の「未病」の段階で気づいて体調を整えたり、普段から健康的な生活を送ったりするためには、代替医療はとても有効だと思います。
しかし、代替医療だけでも、やはり何か足りないと思います。
特に、がんという塊が、すでに生じてしまっている場合には…。
代替医療で奇跡的にがんを克服した方も、たしかに実際にいらっしゃいます。
でも、それは宝くじを当てるようなものです。
診断されたときには早期がんで標準治療を受ければ根治できる状態だったのに、一切の標準治療を拒否して代替医療のみを行った結果、ひどく悪化して救急車で搬送される患者さんたちにもたくさん出会ってきました。
漢方薬や健康食品で体質が変わるまでに、あるいは食事や運動の生活習慣、心や魂の在り方を変えて、それが身体の変化として現れるまでには、時間がかかります。それを待てないほど悪性度の高いがんも多いのです。
例えば、大阪にいる人が、東京で急に大切な仕事をしなくてはいけなくなったとしましょう。
その仕事には締め切りがあって、のんびりしていたら達成できないかもしれません。
もしあなたがその人なら、「仕事をやりこなす体力を鍛える必要があるから、歩いて東京へ行こう」と、大阪から東京へ向けて歩いて行きますか?
現代に生きる私たちなら、新幹線や飛行機で東京まで行って、現地で余裕をもって仕事をきちんと成し遂げる方がよいのではないでしょうか?
さらにまた、生活習慣を変えたり心の思い癖を変えたりすることは、けっこう難しいです。「ダイエットしよう!」と決意したけれど3日坊主で終わってしまった…そんな経験は皆様にもあるのではないでしょうか?私にはしょっちゅうあります…。
まして魂の在り方を変えるなんてことは、その人が一生をかけて取り組むほどの、人生で最も大切な課題です。
がんの奇跡的な治癒はありますし、みんなにそれが起きてほしいと心から願いますが、しかし、それを多くの人に起こすことは非常に難しいものです。
こういった探求を続けてきた中で、私の専門分野の乳がんの治療についていえば、まずは病院で行われている現代西洋医学の標準治療を受けて、できてしまった塊を取り除いて再発リスクを減らすベストを尽くしつつ、同時に自分と向き合い、これまでの生活習慣や心や魂の在り方を改めて、総合的に健康を取り戻していけばいいのではないかと思っています。
現代西洋医学も、代替療法も、人類の叡智です。
いろいろな治療法の良いところを「和して」取り入れていき、がんとも仲良く「和して」いけるような医療をご提供したいと考えています。
健康とは何でしょうか?
「病気がない状態」のことでしょうか?
では、病院でいろいろな検査をして「異常なし」と言われていても、いつも何かと不調で辛いと感じている人がいるのなら、その人は本当に健康なのでしょうか?
また逆に、何らかの持病があっても、それとうまく付き合っていて、いきいきと楽しく暮らせていたら、その人は健康だと言えるのではないでしょうか?

「体、心、魂」
この3つのバランスが整うこと
これは統合医療でよく言われる健康の考え方です。
そして、私の考える健康は、次の図のようなものです。

「体、心、魂」
この3つのバランスが整い、あなたが生かされている場所で「地」に足をつけて、あなたを生かしてくれている「天」に感謝しながら生きている状態
私は健康を、このように立体的に考えています。
「一病息災」
全く病気のない人よりも、一つくらい持病がある人の方が、むしろ体に気を付けるようになり、健康でいられるという言葉です。
つまり病気は、向き合い方によってはその人を健康な生き方に導くためのきっかけになり、人生を好転させる原動力になりえるのです。
病気だけではありません。
失敗、損失、離別、事故、災害…
自分に過ちがあるようなことも、まるで空から降ってきたような不運なできごとも、人生には思い通りにいかない不幸なことがいろいろあるものです。
でも、そのときそのときは辛く苦しい出来事としか思えなかったことでも、後々になって振り返ると、「むしろあのおかげで良い結果になった」と思えることはありませんか?
失敗が思わぬ成功に繋がったり、自分の欠点を反省して人として成長できたり、何かに備えるようになってその後のより大きな被害を防げたり…。
そして、たいていそれは、その痛いできごとから逃げ出さずに、向き合って何かを改めてこそのことだと思います。
病気があなたに訴えているメッセージが何かあるはずです。
あなたの人生の中でどこかしらに無理をしていて、それが肉体に現れたものが病気なのです。
食事の乱れ、運動不足、睡眠不足のような生活習慣かもしれません。
何かいつも不安だったり、人間関係で悩んでいたりする心のストレスなのかもしれません。
周りを気にしてばかりで自分らしく生きられていなくて、あなたの魂が自分を大切にしてほしいと訴えているのかもしれません。
問題は人それぞれ違うと思います。一つだけではなく、複数の問題が絡み合っている場合もあるでしょう。
そのメッセージは、他ならぬあなた自身が気づいて改めないかぎり、手を変え品を変えて、あなたに訴え続けてくることでしょう。
あなたの健康は、あなた自身で実現するものです。
お医者さんやセラピスト、ヒーラーに解決してもらうものではありません。
薬物やセラピーの技法に解決してもらうものでもありません。
それらはそのときの病気を治すお手伝いをすることができても、あなたの健康な生き方を実現するのは、他ならぬあなた自身なのです。
誰かや何かに依存していたら、その状態がもうすでに健康ではないでしょう。
たとえ病気が治らずに体にあっても、あなたが自分らしくいられたら、その方がずっと健康だと思います。
医者や薬はあくまでもお手伝い。
ここで出会う皆様が、「一病息災」になれるようなお手伝いをさせていただきたい
そんな思いで日々の診療にあたっております。
大阪市都島区 JR環状線 桜の宮駅
齋藤 良夫先生は私の大学の大先輩であり、東洋医学の師です。
このページは必読です。
エドガー・ケイシー(Edgar Cayce:1877年~1945年)は20世紀前半に活躍したアメリカの霊能者で、催眠状態でさまざまな分野で叡智に富んだ情報を語りました。彼の語った内容はリーディング(Reading)と呼ばれ、14306件にも及びます。その中で病気の治療に関するリーディングは9605件もあり、エドガー・ケイシー療法と呼ばれます。食事療法や身近に手に入る物を使っての治療法で、当時の難病でさえも克服し多くの人が健康を取り戻せました。ケイシーによってもたらされた福音は、現代にも応用され、多くの人が健康を取り戻しています。
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