乳腺外来
乳腺外来
乳房は女性ホルモンの影響を受けながら変化する部位であり、思春期から更年期までそれぞれの年代でさまざまな変化や症状が現れます。また、女性に比べると小さいですが、男性にも乳房があります。
そんな乳房のなかに硬いかたまり(シコリ)ができることがあります。乳腺外来では、これが乳がんのように命をむしばむ危険性のある悪性のものなのか、命には影響しない良性のもの(良性腫瘍)なのかを見極め、専門的な診断を行います。
何も症状がないけれど、乳がんがないかどうかチェックをしたいという方への乳がん検診も行っています。(詳しくは「乳がん検診」のページをご覧ください。)
乳がんが発見された場合は手術、薬物治療、放射線治療といった治療が必要です。良性腫瘍のなかにも、手術が必要な場合があります。治療が必要な方には近隣の医療機関へご紹介します。
また、当院では乳がんの手術を受けた後の術後のホルモン療法や再発チェックの定期検診も承っております。

授乳中の乳腺炎は、母乳の流れが悪くなっている部分に細菌が入り込むことで炎症が起きている状態です。赤ちゃんが飲む母乳に影響しない抗生物質での治療や、化膿している場合には膿を出す切開排膿のような処置が必要になります。また、母乳の滞りをなくすために助産師さんによるおっぱいマッサージ等も大切です。まずはあなたのお産に関わった産婦人科の医師や助産師さんにご相談ください。
女性にとって、また男性にとっても、乳房はデリケートな部分です。特に女性は、女性ホルモンバランスの影響を受けて乳房が変化するため、乳房にさまざまな症状が出やすいです。ほとんどがこういったホルモンバランスの影響による良性の症状なのですが、乳がんによる症状のこともあるので注意が必要です。
なかなか人には相談できない部分です。以下のような気になる症状があったら、一人で抱えこまずにお気軽に受診してください。
乳房にはさまざまなシコリができますが、大まかに良性と悪性のシコリに分けられます
年齢や女性ホルモンバランスの影響で、乳房が痛くなったり、乳房の一部が硬くなってシコリのように感じることがあります。
グリグリとよく動く硬いシコリです。
若い頃にできて、1~2cm程度の大きさで生涯ありつづけることが多いです。小さいものは手術で切除する必要はありません。
若い女性の場合は、急に大きくなることがあります。
葉状腫瘍という特殊な腫瘍と見極めが難しいことがあります。
線維腺腫と似たようなシコリですが、急速に大きくなるため手術で切除されます。
切除後も再発しやすいことが線維腺腫との違いです。
ほとんどが良性ですが、境界悪性、悪性のものもあります。
乳頭から分泌液を出したり出血したりすることがあります。
乳がんのことです。詳しくは「乳がんについて」のページをご覧ください。
良性のものか、悪性のもの(乳がん)かを自己判断せずに、検査で調べる必要があります。
乳がんだとしても、乳がんの治療は日々進歩しており、ほとんどの人が乳がんを克服して健康を取り戻せています。
一人で悩まないでお気軽に受診してください。

乳房のレントゲン写真です。
乳腺の全体像を観察しやすく、乳がん検診の基本の検査です。
ごく早期の乳がんの中にはシコリを形成せず、マンモグラフィーでの異常な石灰化のみの状態の場合があり、触診や乳房超音波では異常を検出できないことがあります。
乳房を薄くのばすように押さえつけて撮影するため、痛みを感じる人が多いです。

この例のように、若い女性のマンモグラフィーは、正常な乳腺の影響で背景が全体的に白くなり、乳がんがあっても、異常を見つけづらくなります。
また、若い女性はレントゲンの影響を受けやすく(「感受性が高い」と言います)、同じレントゲンの量を浴びても害となる影響が高齢者よりも多いとされています。妊娠中の可能性がある場合は、レントゲンは胎児に有害です。
このため当院では40歳未満の方の乳がん検診を、乳房超音波のみとしています。
乳房超音波で異常が見つかった方には必要に応じてマンモグラフィーを追加しますが、その際は乳がん検診としてではなく、乳腺外来での保険診療へ変更となります。

ゼリーを塗って、超音波プローベを当てて画像を見ます。
シコリの形、大きさなどを詳しく調べられます。
石灰化はマンモグラフィーの方が見つけやすいです。
良性のシコリか、悪性のシコリかの区別ができます。
採取できる検体の量が少ないので精度が低いです。
太い針で組織を採取することで、シコリが何なのか、正確な診断ができます。
乳がんの場合は乳がんの性質、どの薬が効くのか、まで調べられます。
以下の検査が必要な方は近隣の病院へご紹介します。
うつ伏せになって、造影剤の点滴をしながら、磁石の力で画像を撮ります。
痛くありませんが、大きな音がする機械の中でじっとする必要があります。
しこりの状態や正確な大きさなど、とても詳しく調べることができます。
乳房造影MRI検査が必要な方は、甲南医療センターをはじめとした近隣の病院へご紹介します。
(注)体内に金属がある方、造影剤アレルギーのある方、狭い所が苦手な方などはこの検査ができません。
乳がんの術後のホルモン療法中の方は、ホルモン剤で女性ホルモンが抑制されます。
女性ホルモンは骨を強くする作用があり、ホルモン療法中はその作用が抑制されるために骨密度が徐々に低下します。そのため乳がんの術後のホルモン療法中の方は定期的な骨密度検査が必要です。
また、乳がんの治療中の方でなくても、女性は年齢を経て閉経すると骨密度が低下しやすくなり、骨粗鬆症のリスクが高いです。
骨の健康チェックのためにも骨密度検査をお勧めします。
以下の検査が必要な方は、甲南医療センターをはじめとした近隣の病院へご紹介します。
乳がんと診断された場合、全身にがんが転移していないかどうかを調べるために行います。
乳がん患者さんの大部分は、手術後に再発予防のための治療が行われます。術後の治療は、手術の病理結果によって一人一人違います。その中には、放射線治療、点滴や飲み薬の抗がん剤治療、そして細胞周期阻害剤による治療など、病院でしか行えない治療があります。
術後の治療のなかでも、ホルモン療法はクリニックでも安全に行える治療ですが、術後5年~10年間という長い期間内服することが標準的です。
乳がんの薬物治療は日進月歩で発展し続けており、たとえ再発したとしても早く気づいて適切な治療を行えば、かなり制御できるようになっています。乳がんは手術から何年か経ってから再発することもあり、再発にいち早く気づいて対処するためにも、術後10年間の定期検診が必要です。
当院では、再発予防のホルモン療法や術後の再発チェックの定期検査を承っております。
完全予約制のクリニックのため待ち時間も比較的短く、処方やお会計もスムーズです。
手術を受けた病院で1年に1回定期検査を受け、それ以外の普段の投薬や診察を通いやすいクリニックで行うというように、病院と地域の診療所(クリニック)の間の連携システムが盛んに勧められています。
当院は乳がんの地域連携パスに対応し、近隣の乳がん治療病院と連携しています。
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